終末通信
80才で8割かかる前立腺、怯える日々どう生きるか
市立トレーニング室で同郷人に出会った。私より5才下だ。元気なようだった。数年前、
しばらくすると私に「前立腺検査」受けてるか、という。オレはそういうのにはならない、というと「そういうのが一番危ない、オレもそうだった」という、どこもなんともなかったが何かの時検査したら、前立腺ガンが凄く進んでいて、その日に手術して助かった、三多摩一の名医がその日当番でいたので、助かった、別の日に行ってたら別の医者でオレとっくに死んでた、
だから私にすぐ検査に行け、としつこくうるさい。

そういわれて見れば最初の頃より、彼の顔が赤黒く小さくなった、背丈も縮んだ、目に光がなくトロンとしている。気力がない。
ガンの手術は成功した、死んだ、というところか。
どうせ後5年の命だったらガン再発転移にビクビクしてぶるぶる震えながら生きるより、直前まで知らぬが仏でのんびり暮らして一挙に逝った方がいい。

ジムで筋トレやることと健康とは次元が違うと思ってやめたので、彼のその後はわからないが、平穏では済まなかっただろうと勝手に決めている。

ガンを心配して青くなって医者だ薬だ栄養、サプリと心配だらけの毎日より、
私のように「なんの能力もないオレが長いこと生き過ぎた、実力から云えばとっくにお迎えが来ていておかしくないのに」と思って自然体で生きている方がいい、という逆説があるのではないだろうか。 無能力粗衣粗食小食不快な毎日、何事にもこだわらない。


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